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高気密住宅・C値・気密測定とは?国の基準と羽田建設の考え方を一級建築士が解説

2026/09/14

家づくりについて調べていると、

「高気密住宅」
「C値」
「気密測定」

という言葉を目にすることがあります。

「C値が小さい家ほど良い家なの?」
「気密測定は必ずした方がいいの?」
「長期優良住宅なら高気密なの?」

と疑問に思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

結論からお伝えすると、気密性は、快適な住まいを考えるうえで大切な要素の一つです。

国土交通省の資料でも、断熱と気密は一緒に考えることが必要だと説明されています。

一方で、現在の国の省エネルギー基準や長期優良住宅の認定基準では、

「C値を○以下にしなければならない」

という一律の必須基準は設けられていません。

また、長期優良住宅の認定を受けるために、完成した住宅で気密測定を行うことも必須ではありません。

羽田建設では現在、全棟での気密測定や「C値○以下」という数値保証を標準にはしていません。

そのことも含めて、標準で行っていること、行っていないことを、家づくりを始める前に分かりやすくお伝えすることが大切だと考えています。

そもそも住宅の「気密」とは?

住宅の気密とは、簡単に言えば、

「家にどのくらいのすき間があるか」

ということです。

家のすき間が少ないと、意図しないすき間から外の空気が入りにくくなり、室内の空気も意図しないところから外へ逃げにくくなります。

気密性を考える主な理由には、

・すき間から逃げる熱を少なくする
・計画したとおりに換気しやすくする
・壁の中へ湿気が入りにくくする

といったものがあります。

そのため、断熱だけを考えるのではなく、気密についても一緒に考えることが大切です。

C値とは何ですか?

C値とは、住宅の気密性能を表す一つの数字です。

正式には「相当隙間面積」といい、

「床面積1㎡あたり、どのくらいのすき間があるのか」

を表します。

C値は、数字が小さいほど、すき間が少なく気密性が高いことを表します。

例えば、同じ大きさの家を比較する場合、

C値が小さい
=すき間が少ない

C値が大きい
=すき間が多い

という見方ができます。

ただし、C値は住宅性能を確認する一つの指標です。

C値だけで、その家全体の良し悪しが決まるものではありません。

C値には国の基準があるのでしょうか?

ここは、家づくりを考える方に知っていただきたい大切なポイントです。

現在の国の省エネルギー基準では、

「住宅のC値は○以下でなければならない」

という一律の必須基準値は定められていません。

ただし、

「国の一律の基準値がない=気密性を考えなくてもよい」

という意味ではありません。

国土交通省の「省エネ性能に優れた断熱性の高い住宅の設計ガイド」でも、断熱性能が高くなるほど気密性が重要になり、断熱と気密は一緒に考える必要があると説明されています。

同じ資料では、民間の住宅性能基準であるHEAT20が示している気密性能の目安についても紹介されています。

ただし、この数値は国がすべての住宅に義務付けている基準ではありません。

そのため、「高気密住宅」という言葉についても、国が一律に、

「C値が○以下なら高気密住宅」

と定めているわけではありません。

住宅会社から「高気密住宅です」と説明を受けた場合には、

「どのような基準で高気密と説明しているのか」

まで確認しておくと、住宅会社を比較しやすくなります。

気密測定には決まりがあるのでしょうか?

C値の基準と、測定方法は分けて考える必要があります。

住宅が必ず満たさなければならない一律のC値については、現在、国の基準値はありません。

一方で、

「どのように住宅の気密性能を測るのか」

という測定方法については、

JIS A 2201:2017
「送風機による住宅等の気密性能試験方法」

という試験方法が定められています。

つまり、

「測定方法には決まりがある」

一方で、

「すべての住宅が必ず満たさなければならないC値の基準はない」

ということです。

気密測定では何を確認するのでしょうか?

気密測定では、専用の機械を使って家の中と外に圧力の差をつくり、そのときにどれだけ空気が出入りするかを測定します。

その結果から、住宅全体にどの程度のすき間があるのかをC値として確認します。

気密性能は、図面だけで計算して分かる性能ではありません。

実際に完成していく建物を測定することで確認する性能です。

C値だけで住宅会社を比べてもよいのでしょうか?

C値は、住宅会社を比較するときの一つの参考になります。

しかし、

「C値が一番小さい会社が、一番安心できる住宅会社」

と単純に判断することはおすすめしていません。

C値を比較するときには、数字だけではなく、

・いつ測定した数値なのか
・どのような状態で測定したのか
・すべての住宅で測定しているのか
・目標値なのか、実際に測定した値なのか
・一定以下のC値を会社として保証しているのか

なども確認すると分かりやすくなります。

また、住宅性能は気密だけで決まるものではありません。

耐震性、断熱性、省エネルギー性、耐久性、建てた後の保証や点検なども含めて考えることが大切です。

長期優良住宅にはC値の基準がありますか?

現在の長期優良住宅の認定基準では、C値について一律の必須基準は設けられていません。

一方、省エネルギー性については、

・断熱等性能等級
・一次エネルギー消費量等級

など、国の基準をもとに確認します。

新築の長期優良住宅では、省エネルギー性について、

断熱等性能等級5以上

かつ

一次エネルギー消費量等級6以上

などの基準を満たす必要があります。

長期優良住宅は、C値を必須の認定項目にはしていません。

その一方で、省エネルギー性だけではなく、耐震性、劣化対策、維持管理など、長く安心して住むための複数の項目を国の基準で確認する制度です。

羽田建設では気密測定をしていますか?

羽田建設では現在、全棟での気密測定を標準にはしていません。

そのため、

「C値○以下です」

「C値○以下を保証します」

という説明もしていません。

実際に測定していない数値を推測して、住宅性能としてお伝えすることもしません。

一方で、気密性が住宅にとって大切な要素であることは認識しています。

羽田建設では、住宅の安心を一つの数値だけで判断するのではなく、

・耐震性
・断熱性
・省エネルギー性
・耐久性
・建てた後の保証
・定期点検
・もしもの時への備え
・土地と建物を合わせた総額
・住宅ローンを含めた月々の負担

まで含めて考えることを大切にしています。

そして、気密測定を標準で行っていないことも含め、

「標準で行うこと」
「標準では行わないこと」

を、できるだけ契約前に分かりやすくお伝えします。

羽田建設が住宅性能で大切にしていること

羽田建設では、認定長期優良住宅を基本として、住宅の安心を一つの数字だけではなく、家全体で考えています。

家は、完成したときだけ快適であればよいものではありません。

住宅ローンを払いながら、長く安心して暮らしていけることまで考える必要があります。

そのため、

「高性能です」

という言葉だけではなく、

「何を根拠に安心できるのか」

をできるだけ分かりやすくお伝えすることを大切にしています。

国の基準で確認できる性能については、できるだけその基準を使って確認する。

国に一律の基準がないものについては、そのことも含めて説明する。

分からない数字を、分かったように説明しない。

これが羽田建設の住宅性能についての基本的な考え方です。

C値を重視して住宅会社を比較するときの確認ポイント

住宅会社を選ぶ基準は、ご家族によって違います。

C値を特に重視される場合には、

・気密測定を行っているか
・全棟で測定しているか
・どの段階で測定するか
・C値の目標値はいくつか
・実測値を確認できるか
・一定以下のC値を保証しているか

まで確認して、住宅会社ごとに比較すると分かりやすくなります。

羽田建設では、

できること

標準で行っていること

標準では行っていないこと

を、できるだけ契約前に分かりやすくお伝えします。

よく分からないまま家づくりを進めるのではなく、それぞれの住宅会社の考え方の違いも知ったうえで選ぶことが、家づくりの後悔を減らすことにつながると考えているからです。

よくある質問

Q.高気密住宅とはC値がいくつ以下の住宅ですか?

現在、国が「C値○以下を高気密住宅とする」という一律の基準を定めているわけではありません。

住宅会社によって「高気密住宅」という言葉の使い方や目標値が異なります。

そのため、数字だけを見るのではなく、その住宅会社が何を基準に「高気密」と説明しているのかも確認すると安心です。

Q.住宅の気密性はなぜ大切なのでしょうか?

気密性は大切な住宅性能の一つです。

意図しないすき間からの熱の出入りを抑えたり、計画した換気を行いやすくしたり、壁の中への湿気の流入を抑えたりすることにつながります。

そのため、断熱と気密は一緒に考えることが大切です。

Q.気密測定は法律で義務付けられていますか?

現在、一般的な新築住宅や長期優良住宅について、完成時の気密測定を一律に義務付ける制度にはなっていません。

ただし、気密性能の測定方法については、JIS A 2201:2017で試験方法が定められています。

Q.長期優良住宅なら高気密住宅ですか?

長期優良住宅には、省エネルギー性などについて国の認定基準があります。

一方、C値について一律の必須基準値はありません。

そのため、

「長期優良住宅だからC値が○以下」

と判断することはできません。

Q.羽田建設のC値はいくつですか?

羽田建設では現在、気密測定を標準で行っていないため、C値を数値でお示ししたり、一定以下の数値を保証したりしていません。

測定していない数値を推測して、性能としてお伝えすることもしません。

住宅性能については、

「国の基準などで確認できるもの」

「一律の基準がないもの」

を分けて、できるだけ分かりやすくご説明します。

まとめ|大切なのは「何を根拠に安心できるか」

気密性やC値は、家づくりを考えるうえで知っておきたい住宅性能の一つです。

気密性を考えることは大切です。

しかし、住宅はC値だけで選ぶものでもありません。

耐震性

断熱性

省エネルギー性

耐久性

保証

定期点検

もしもの時への備え

土地と建物を合わせた総額

住宅ローンを含めた毎月の負担

まで含めて考えることで、長く安心して暮らせる家なのかが見えてきます。

住宅会社によって、住宅性能についての考え方は違います。

だからこそ、

「高性能だから安心」

という言葉だけで判断するのではなく、

「何を基準に、どのように安心を確認しているのか」

を確かめてから住宅会社を選ぶことが大切だと考えています。

国に基準がある性能については、その基準を使って確認する。

国に一律の基準がないものについては、そのことも含めて正直にお伝えする。

そして、羽田建設で標準にしていないものについても隠さずお伝えする。

羽田建設では、よく分からないまま家づくりを進めないことを大切にしています。

家を選ぶ前に、まず安心できる根拠を一つずつ確認する。

それが羽田建設の家づくりです。

参考資料

国土交通省
「省エネ性能に優れた断熱性の高い住宅の設計ガイド」

国土交通省
「長期優良住宅認定制度」

日本産業規格
JIS A 2201:2017
「送風機による住宅等の気密性能試験方法」

この記事の説明・監修

羽田建設株式会社
代表取締役 羽田 博人

一級建築士・宅地建物取引士

羽田建設は岐阜市を中心に、設計事務所、工務店、不動産会社として、土地探しから設計、施工、住宅ローン、建築後のご相談まで一つの窓口で対応しています。

家の性能や見た目だけでなく、土地と建物を合わせた総額、月々の負担、将来の修繕まで含めて、難しい言葉をできるだけ使わずにご説明することを大切にしています。

建設業許可 第8396号
宅地建物取引業者免許 岐阜県知事(7)第3732号
一級建築士事務所登録 第10338号

☆———————————–☆
羽田建設株式会社|一級建築士事務所・不動産
https://www.hadanoie.jp/
▶︎岐阜市水海道5丁目1-19
▶︎058-246-9327
営業時間 9:00~17:00 / 休業日 火・水・祝日
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