建築実例
岐阜市 A様邸家族がほどよい距離感で、快適に暮らす! 自立したおとなたちの家
見せ梁と”オリーブグリーン”のキッチンでシックな雰囲気のLDK。
家族各自が自分の時間を楽しめる個室。
1人に1つずつのウォーク・イン・クローゼットに小屋裏収納、納戸、それに土間収納と、収納も充実。A様邸は、趣味も暮らしも楽しむ、 自立したおとなの2世帯住宅です。
リビング・ダイニング
18帖のLDK。インテリアはA様がよく訪れるホテルをモチーフに、”シック”な雰囲気でまとめました。
床のフローリングは”ディープウォールナット”。印象的な天井の見せ梁も同じ色に。
正面のドアは階段、水廻り、玄関につながってます。
冬場は大きな窓を通して日が差し込み、温かな陽だまりがお部屋の中に。
南には高さ2m20cmの掃出し窓を2つ、西にも横長の窓があります。
キッチン
濃いめのフローリングに合わせたのは、”オリーブグリーン”のキッチン。
天井付近の高所に横長の窓をつけて、やわらかい北側の光を取り込んでいます。
キッチンはパナソニックのラクシーナ。
横長のⅠ型キッチンは、お母様も入って2人になっても楽しくお料理できます。
キッチンからまっすぐ横に、食品庫にもなっている土間収納へ。
家事動線も短くなり、ラクです。
キッチンに立つと、こんな感じに見えます。
勝手口・パントリー
勝手口 土間収納(パントリー)
土間収納は、食品や冷蔵庫の他に、外で使うガーデニング用品などの収納にも活用されるそうです。右側にも左側にも棚を設けてあります。
1階 寝室
A様のお母様が使われる、6帖の寝室。
寝室のとなりにウォーク・イン・クローゼット。
3帖のウォーク・イン・クローゼット
階段下を有効活用したため、一部天井に出っ張りがあります。(写真右上が階段)
1階 和室
4.5帖の和室。
東側の窓から明るい光が差し込みます。
A様のお母様の居室として、来客時には客間として。落ち着いて過ごせるよう、LDKからは独立させてます。
お仏壇を左側の腰高収納の上に置きます。
寝室と和室は2枚引込み戸で繋がっています。
普段はオープンに、来客時には扉を閉めて。
2階 寝室
2階6帖の奥様の寝室。
窓が4つもあるので、風通し、採光も良好です。
2つの寝室の間は、高さ2m30cmの大きな扉で、開けると開放感が。
2階4.5帖のご主人様の寝室。
写真右のウォーク・イン・クローゼットから出入りができるようにして、部屋の独立性を高めました。
3帖の奥様用ウォーク・イン・クローゼット
2階 納戸
2階 3帖の納戸
3帖のご主人様の書斎。
窓下には、本棚を固定できるよう、壁に下地を入れて補強してあります。
ひとり落ち着いて読書ができます。
小屋裏収納。
3帖分のスペースがあります。
2階ホール・廊下
2階廊下は、洗濯物を室内干しできるスペースに、有効活用。
バルコニーでお茶が楽しめるように、バルコニーの奥行きを深くしました。 インナーバルコニーをつくり、直射日光を少しでも防ぐようにもしました。
2階にもトイレを設置。
洗面・ランドリールーム・風呂・トイレ
洗面化粧台は、横幅が広い1200mmタイプ。収納量も大きいです。
玄関・土間収納
玄関正面の壁に”エコカラット”を。
ダウンライトの位置も細かく調整して、素敵に光で演出。
玄関の壁に窓を設置し、明るい玄関に。
1階廊下。
お客様からのひとこと
実家の母が高齢になり、同居を考えるようになったこと、 そして、その母が住む築50年の家が老朽化してきたことから、建替えの検討を始めました。
最初、大手の住宅会社で見積もりをとったところ、私たちには金額が高く、ちょっと現実的ではないなと思いました。 ところがその会社の営業マンからは、「お客様だったら大丈夫!」などと言われ、「高い買い物なのに、何を根拠にそんなこと言うの?」と 不安になってしまいました。
そこで、他の会社も当たってみようと見つけたのが、羽田建設さんのホームページでした。 いろんな事例が掲載されていて、豪華な家ばかりではない、地に足がついた印象を持ちました。
すぐにモデルハウスを見学し、個別相談もお願いしました。 必要以上に背伸びをせずに、こだわりや好みもちゃんと聞いてくれて、建ててくれる会社だと思い、羽田建設に決めました。
初めは知らなかったのですが、「長期優良住宅」で建てられることも決め手になりました。
具体的な打ち合わせが始まり、私たちのやりたいことや、要望、こだわりを資料にして担当者の坂井さんに渡しました。 このやり方は、正解でした!
その後、担当の坂井さんとのコミュニケーションもスムーズにいきましたし、 希望に沿った具体的な提案を次々もらうことができました。
おとな3人がこれから暮らしていくので、まず、各自が気兼ねすることなく、自分の時間を快適に過ごすことができること。 特に高齢の母には新しい住まいでのんびりと快適に過ごしてほしいと考えていました。
それに、みんなが集まれるLDK も重要です。私たちが思い描くLDKのイメージも伝えました。
マンションに住んでいて不満のひとつが、やっぱり「収納」だったのです。私たちなりに容量を割り出し、希望を伝えました。
あと、「家相」も私たちにとっては、重要なポイントでしたので、間取りの設計にしっかり組み入れてもらいました。
キッチンはレイアウトも色も、いろいろと迷ったのですが、担当の坂井さんがいっしょになって考えてくれました。 彼女の提案の1つが、キッチンの色を”オリーブグリーン”で。キッチン単体で見たときは、ちょっとシブ過ぎたかなと・・・。 でもお部屋が出来上がると、ぴったりマッチしていて、この色でよかったと気に入っています。
何度も打合せを重ねましたが、私たちにとっての理想の住まいが出来上がり、気持ちよく快適に暮らしています。
担当者からのひとこと
A様のように、ご両親の高齢化から、2世帯住宅を建てて同居を考えられるケースは少なくありません。 その際、やはり、ポイントとなるのが「お互い気兼ねせず、各自が自分の時間を楽しめること」が、みなさん重要なポイントのようですね。 今回のケースは、ご夫婦と奥様のお母様の3人が住まわれる家です。
打ち合わせの早い段階で、A様のやりたいことや、こんなイメージで、といったことが書かれてある資料のご提出がありました。 資料からA様のご要望が、かなり具体的に示されていて、正直、設計者として大変ありがたかったです。
例えば、キッチン横の土間収納の使い方、衣類の収納の現状と新しい家でのイメージまで細かく分かりやすく書かれてありました。
そこで私は、A様のご要望に沿って、ご提案差し上げながら設計を進めていきました。
LDKに関しては、お気に入りのホテルのお部屋のイメージから、天井はこげ茶に塗装した見せ梁としました。
収納は1人に1つずつのウォーク・イン・クローゼットに納戸と小屋裏収納、それに土間収納と、大容量で充実しています。
ご主人様の書斎のイメージも資料に載せられていて、分かりやすかったです。
キッチンのレイアウトや色を決めるのに少し時間がかかりましたが、お母様といっしょにお料理を作りたい!と方向性は明確でした。 理想をイメージしながらあれこれ悩むのも、設計の楽しみの一つだと思います。
A様は意識されていたか分かりませんが、A様邸のテーマは何かと問われれば、私は「自立したおとなたちの家」だと思いました。 お互いを思いやりながら、でも気兼ねすることなく ほどよい距離感で一つ屋根の下で暮らすことのできる・・・。
お引き渡しを終えた今、多世帯住宅の理想型のひとつと言えるような気がしています。