三ツ星工務店 羽田建設㈱一級建築士事務所

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新耐震基準をクリア-した住宅も全壊!熊本地震

5 長期優良住宅とは 2016/06/08

熊本地震 住宅 倒壊.jpg
(写真 日経ホームビルダー)

2016年4月14日に熊本県熊本地方で発生した「マグニチュード6.5、震度7」の前震と「マグニチュード7.3、震度7」の本震は、同じ場所で2回続けて震度7の地震が発生するという、今まで前例のない地震でした。

私も、今回の熊本地震について色々と調べたところ、一般的な耐震基準では、住宅の耐震性がほとんど無いことに、改めて気づかされました。

今回、日経ホームビルダーでも、熊本地震について特集が組まれていたので、文章を引用しながらお伝えをさせて頂きます。

新耐震基準の家も被害

今回の熊本地震で分かった事は、新耐震基準(2000年基準)をクリア-した住宅も大きな被害を受けたことです。

震度7の地震が発生した益城町で、倒壊・大破した住宅を調査したところ、新耐震基準(2000年基準)の住宅の3~4割が、倒壊・大破していたというのです。

今の建築基準法で住宅を建築をした場合、新耐震基準(2000年基準)の耐震性になります。
熊本地震の現実を見ると、これから新築で建てる住宅の耐震性が、新耐震基準(2000年基準)では、心配になります。

せっかく、夢のマイホームを手に入れても、今後発生する東海地震が熊本地震と同じ規模の地震が発生した場合、30~40パーセントの確率で家が倒壊してしまいます。

もし、ご自宅が倒壊したらどうなるでしょう。
倒壊した場合、残るのはローンだけです。

そのような状況にならない為にも、熊本地震と同じ規模の地震がきても、倒壊しない住宅を建てないといけません。
それでは、具体的にどうしたら良いのでしょうか?

被災地で被害のなかった住宅とは

ここでも、「被災地の工務店の声」として日経ホームビルダーの記事を引用します。

E工務店さんは、益城町内で標準仕様で耐震等級3の住宅を建築しています。
どの住宅も、建物の内外壁にクラックは入ったものの、損壊は0だそうです。

S住宅さんでは、益城町内で100棟以上ある耐震等級3の新築住宅は、いずれも軽微な被害だそうです。

Aホームさんの新築住宅は、耐震等級2~3が標準仕様で、今回の熊本地震の被害は、瓦がずれたり、クロスにしわが生じたりする程度で済んだそうです。

今回の熊本地震で住宅の耐震性を考えると、耐震等級3の住宅は非常に耐震性が高いことが証明されました。
(耐震等級3とは、新耐震基準(2000年基準)の1.5倍の耐震性があります。)

耐震等級3の長期優良住宅

写真も掲載しましたが、熊本地震では耐震等級2の住宅も倒壊しています。
羽田建設では、長期優良住宅「耐震等級3」の認定を取得して、すべての家が大地震でも倒壊しない丈夫な住宅を建てています。

住宅の耐震等級3の基準とは、警察署や消防署などの震災の時に大事な役割を果たす建物と同じ耐震基準ですので、どれだけ地震に強い住宅かイメージができるのではないでしょうか。

●耐震等級ガイドライン(参考)
耐震等級3は、数百年に1度発生する地震(震度6強~震度7程度)による力の「1.5倍(1,470ガル)」にでも
倒壊しない強さをもつ建築物に与えられた最高レベルの等級です。
耐震等級1の一般住宅で「980ガル」です。

そして、耐震等級3の認定を取得する為の具体的な方法として、
①耐力壁のバランスの良い配置
②耐力壁線間距離の検討
③水平構面の検討
④基礎の配筋の設計
⑤横架材の部材強度の算定
⑥工事中の第三者機関の検査
⑦工事写真の提出
等を確実に実施することで、耐震等級3の認定が取得できます。

また、 耐震等級3の認定を取得する為に、設計の段階から、お客様のご要望を取り入れながらも、構造的にもバランスの良い間取りを考えて設計することも、とても重要になります。

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